板橋区の教育事情

板橋区の教育事情板橋区は、「いきいき子ども！あたたか家族！はつらつ先生！地域が支える板橋の教育」をキャッチコピーに、地域・学校・家庭が一体となった人間味あふれる教育を推進しています。目指す子ども像は、思いやり、自立、ものごとの本質を考える力などを備えた人。
「あたたかいひとづくりナンバーワン」を目指す板橋区の、具体的な教育システムを見ていきましょう。

※本データは、2014年5月30日現在のものです。詳しくは板橋区役所までお問い合わせください。

保育園

板橋区には39の区立保育園と62の私立保育園および公設民営保育園があります。
保育料は保護者それぞれの前年の所得税額の合計で決定します。家庭の経済的な事情等により支払が困難となった場合や児童の怪我や病気等により通園を一時停止した場合は、申請により保育料を減額・免除する制度もあります。

区立幼稚園・学校

板橋区には、2園の区立幼稚園、53校の区立小学校、23校の区立中学校があります。
区立幼稚園の費用は、入園料3,200円・保育料（月額）10,200円、その他、教材費がかかります。

私立幼稚園・学校

板橋区には、私立幼稚園が34園、私立小学校が1校、私立中学校が6校あります。
帝京中学校、東京家政大学附属女子中学校、芝浦工業大学中学校などが有名です。

公立小・中学校の学校選択制

板橋区では、公立小・中学校で学校選択制を採用していましたが、平成26年度より「入学予定校変更希望制」に変更しました。原則的には入学先の学校は住所ごとに指定され、通学区域校以外の学校への入学を希望する場合は入学予定校変更希望の申請手続きが必要となります。

区立小学校（53校）
24年度からは「学校選択制」が改正され、「入学予定校変更希望制」に変わりました。その希望できる学校の範囲は「隣接区域選択制」（通学区域及び隣接する学区域内の中から希望する学校を選ぶ制度）になります。
区立中学校（23校）
小学校同様、「入学予定校変更希望制」に変わりました。希望できる学校の範囲は板橋区内全域の区立中学校が対象となります。

特別支援学級

板橋区には29の特別支援諸学級があります。

天津わかしお学校（1校）
房総半島の自然に恵まれた環境の中にある、全寮制の学校です。太りすぎ・ぜん息・偏食・虚弱など、健康面での改善や体力の増進を必要とする小学生（3年生以上）が対象。学習内容は区内の学校と同じです。
固定特別支援学級（19校）
知的発達に遅れがあり、身辺自立や集団参加に特別な配慮を要する、障がいが比較的軽度な小学生・中学生が対象です。
聴覚特別支援学級（2校）
聴覚に障がいがあり、コミュニケーションや学習・集団生活などに困難がある小学生が対象です。
言語特別支援学級（2校）
正しく発音ができなかったり、ことばの発達に遅れがあったりなど、ことばに障がいのある小学生が対象です。
情緒特別支援学級（8校）
人との関わりや集団参加が難しかったり、特定の学習に著しい困難があるなど、情緒面・行動面で個別の対応が必要な小学生・中学生が対象です。

板橋区独自のユニークな教育事業

板橋区では、独自のユニークな教育事業を多く行っています。

フィードバック学習方式・チームティーチング
子どもたちが学びの中でつまづいたり、疑問に思ったりしたとき役立つよう、「フィードバック学習方式」を整備。わからないことをわからないままにはせず、確かな学力の定着を図ります。また、学習補助のための「学習指導講師」を全校に配置。チームティーチングや少人数制指導など指導方法に工夫をこらし、一人ひとりの子どもの実態に合わせた教育を目指しています。
緑のカーテン
小中学校のベランダに、ヘチマなどのツル性植物を設置する「緑のカーテン」事業を全国に先駆けて推進。地球温暖化・環境保全といった環境の問題について、子どもたちの参加意識を育みます。
職場体験・見学
印刷・光学精密機器などの工場や農家が多い板橋区では、工業・農業の見学と体験が充実。働くこと・生きることを自らの目と体で実感します。
ボランティア・福祉体験の実施
地域清掃などの奉仕活動、高齢者や障がいのある方とのふれあいなど、ボランティア・福祉の体験を、総合的な学習の時間で実施します。
ジュニアリーダー会
板橋区青少年委員会では、小・中・高校生を対象に、福祉施設の訪問や、地域の清掃活動などを行う「ジュニアリーダー会」を組織しています。
ジュニアリーダー会では「いきいき寺子屋プラン」と称して、工作教室、料理教室、英会話教室、パソコン教室、デイキャンプ、おまつりなど、クラブ形式・イベント形式での課外活動を企画・運営しています。
放課後対策事業「あいキッズ」
放課後子ども教室と学童クラブを一体化させた「あいキッズ」事業を展開。学校の校庭・体育館・図書館などの施設を開放して、放課後の子どもたちが健やかに、安全に、遊び学べる環境を整えています。
学校支援地域本部
地域の大人たちがボランティアとして、学校支援活動に参加。地域・学校・家庭が一体となった子育て体制をつくっています。