賃貸・お部屋探し用語集

複層ガラス

複数枚の板ガラスを重ねたもの１ユニットとしたガラス。
それぞれのガラス板の間には乾燥空気を封入する。複数枚のガラスと密閉された中間層により、断熱、結露防止、防音の効果が得られる。

一般的な断熱材は対流が起こらない空気の高断熱性を利用したものだが、複層ガラスも同じ原理を用いている。
結露については、部屋の内外の温度差が原因となって発生するため、複層ガラスによってそれを防止できる。ただし石油ストーブなどは、水蒸気と排気ガスを室内に出してしまうため、効果が薄れることもある。

多くの先進国では、エネルギー消費を抑えるために複層ガラスの利用が義務化されているが、日本では普及率は先進国の中で最低レベルである。
理由としては、国内の断熱化基準に強制力が一切ないことに加え、設定基準も欧米と比べて低く設定されていることが挙げられる。ただし近年は省エネブームにより、需要は高まりつつある。複層ガラスは「ペアガラス」と呼ばれることもあるが、これは旭硝子の登録商標である。